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超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪ 感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
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時代小説、「料理人季蔵捕物控」第1巻。


日本橋にある料理屋「塩梅屋」の使用人・季蔵が、刀を持つ手を包丁に替えてから五年が過ぎた。料理人としての腕も上がってきたそんなある日、主人の長次郎が大川端に浮かんだ。奉行所は自殺ですまそうとするが、それに納得しない季蔵と長次郎の娘・おき玖は、下手人を上げる決意をする・・・。(「雛の鮨」)。主人の秘密が明らかにされる表題作他、江戸の四季を舞台に季蔵がさまざまな事件に立ち向かう全四篇。粋でいなせな捕物帖シリーズ、遂に登場!


裏表紙より引用


初読み和田はつこさん。するすると読みやすいけれど、少し物足りない。良くまとまっているもののどこか足りない。捕物帖に行くか、料理に行くか、どっちつかずな印象。話事に捕物帖が強めだったり、料理が強めだったりと絶妙なさじ加減。また、女性の作品なのだけれども、あまり女性の心情が浮かび上がってこない。そちらのほうが時代小説っぽいのですが。


料理は美味しそうなのだけれども、今ひとつ美味しそうに描かれた表現がないのも悲しい。結構捕物帖に傾いているので、「料理人」としての主人公が出てこないのが寂しい。先に「みをつくし料理帖」を読んでいたのでそちらの印象が強かったせいかもしれませんが。また、悲しいのは恩人であるはずの長次郎さんが無くなったシーンもあっけなく終わってしまって切ない。もう少し人情が絡んで欲しかった。


それと、個人的にきついのは女性に対する強姦表現というか、結構描写が濃いこと。時代小説にはこの手の表現が入るのは時代がら仕方がないとは思うものの、読んでいてきつい。こういう表現、前はそんなにきついと感じなかったのになあorz 


ただ、物語が終わるまでには話の流れも気になるし、登場人物達が今後どう動くのかのも気になるし、文体も読みやすいので次巻に期待。




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のんびりなので更新は遅いと思いますが、ちまちま書いていこうと思います。よろしくお願いします。

【追記】かなり更新空いてすみません。体調不良と多忙でブログを書く気力がorz またぼちぼち書いていくのでよろしくお願いします。
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