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超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪ 感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
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初読み、石田衣良さん作品。


数百キロ離れて暮らすカップル。久しぶりに再会したふたりは、お互いの存在を確かめ合うように幸せな時間を過ごす。しかしその後には、胸の奥をえぐり取られるような悲しみが待っていた―(表題作)。16歳の年の差に悩む夫婦、禁断の恋に揺れる女性、自分が幸せになれないウエディングプラン・・・。迷い、傷つきながらも恋をする女性たちを描いた、10のショートストーリー。


裏表紙より引用


普段ライトノベルやファンタジー、推理物はよく読みますが恋愛小説は正直敷居が高く、あまり読みません。けれど無性に「大人の恋愛小説」が読みたくなり、色々と探した結果、石田衣良さんの「1ポンドの悲しみ」を手に取りました。


30代前半男女の恋愛を描いた短編が全10編で構成されています。どれも現実にありそうな恋愛物語。普通の中にあるふとした瞬間にきらりと心が動く瞬間をさらりと丁寧な文章で書かれていて、うまいなあ。日常の一部が一つの舞台のように感じる。けれど派手なわけではなく、1人の人間の恋愛を追って「物語」になっているのがすごいなと。


こうして見るとひとつひとつの恋愛には沢山のドラマが隠れているのだと気付かされる。個人的には生活や服装が細かに書かれていたりする、そんなところがより登場人物達を身近に感じられてよかった。


恋愛は甘い砂糖菓子のような物ではなく、辛く感じる恋が沢山ある。けれど、本書の登場人物達は傷ついても次に進んでいく強さがあり、また人を好きになる強さがある。苦しく、悲しくもあるんだけど希望もある。そんな印象を持った一冊だった。


個人的に好きな話は「十一月のつぼみ」「デートは本屋で」「秋の終わりの二週間」「スターティング・オーバー」。後書きと解説を読むとより楽しめることが出来ると思います。もっと年齢を重ねてからもう一度読むと別の視点からこの本を見つめ直すことが出来る気がする。それまでは本棚に収納決定。またいつか再読したい。





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