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超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪ 感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
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ジブリ映画最新作、『借りぐらしのアリエッティ』原作本。


イギリスの古風な家の床下に住む小人の一家。生活に必要なものはすべて、こっそり人間から借りて暮らしていましたが、ある日、小人の少女がその家の男の子に見られてしまいます―。カーネギー賞を受賞した、イギリスファンタジーの傑作。「小人シリーズ」の第1作。


裏表紙より


ジブリ最新作、「借りぐらしのアリエッティ」が2010年7月17日に公開!との事でその前に原作を読んでみました。


訳が少し古く、句読点が多いので多少読みにくかったものの、世界観とキャラクター造形が上手いなあと。小人というと妖精を思い浮かべるけれど、この世界にいる小人は魔法は使えず、生活の必需品は全て床の上に住んでいる人間から「借りて」暮らしている。そこが魅力なのだと思います。


人間たちが気づかぬうちに、或いは気づいてもそんなに気にしないものを「借りて」きて暮らしている小人たちは何とも微笑ましい存在です。普段使っている物達が彼らが「借りて」使う様は実に多彩。使い方の描写と所々に入る挿し絵に想像が膨らみます。借り暮らしの人々から見た視点、人間から見た視点。両方の視点を思い浮かべてみると面白い。


しかし、彼らの暮らしは人間に「依存」しているため、人間との折り合いがつかなくなった時には引っ越しを余儀なくされてしまう。物語は、ファンタジーだけれども非常にスリリング。それだけ「借り暮らしの人たち」の生活が、人間に依存しすぎているせいで生活が不安定になってしまうからなのでしょう。生活する上でひたすら不安が付きまとうのは辛い筈。まるで、人間が文明に頼りきっているといつかこうなる、という皮肉のようにも感じました。


物語と一緒に訳者後書き、解説を読むとより世界観、そして作者のメアリー・ノートンについてわかり楽しめると思います。また、「床下の小人たち」の他、「野に出た小人たち」「川を下る小人たち」「空を飛ぶ小人たち」「小人たちの新しい家」とシリーズがあるようで、次の話もぜひ読んでみたい。


映画公開に先駆けてホームページでブログがオープンしています。最新情報がいち早く入手できそうです。また、今月狡獪なせいかTVニュースやCMにも報道され始めました。ホームページ、メッセージにありますが、舞台を1950年代イギリスから現代2010年の日本に移しての物語。映画公開が今から楽しみです。




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