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超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪ 感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
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悪霊シリーズ5作目。


今回の調査は、この館で数知れない人間が姿を消しているという幽霊屋敷。建てられてからも増改築を重ね、いまや106室を数える異様な洋館だ。しかし、建物の外周と内側の寸法が一致しない―隠し部屋?
呼び集められたのは、「渋谷サイキック・リサーチ」組を含めて総勢20名。その中から3人が消え、そして、ついに麻衣が連れ去られた。そこは血に塗りこめられた部屋。喉には冷たい包丁が。夢なら、ナルの腕の中で覚めさせて。

BOOKSデータベースより


この話はシリーズでも1、2を争う怖い話だと思います。
漫画でも怖かったのですが、文章で読むとより怖かったです。
内容を知っているのに夜中に読んだ私が馬鹿でした。(しかも読み終わったのが丁度午前2時30分)でも一度読むと展開が気になって怖くても読んでしまう罠。
怖くて寝られなくなり、電気を付け、怖いからと玄関にいる家の犬を呼び寄せてようやく眠ることが出来ました。どんだけ。


そんなことは置いておいて本題へ。


事務所に現れた「森まどか」と名乗った女性はリンさんやナルと親しげな様子。はじめはリンさんの恋人なのかと疑っていたら実はナルのゴーストハンタ-としての師匠だった。
彼女の依頼で日本の元首相の依頼を受けることに。しかしここでもマスコミ嫌いなナルは安原君を所長代理として仕立て、幽霊屋敷へと向かう。


安原君再登場!嬉しいなと思いつつ、流石元生徒会長。あだ名「越後屋」。幽霊屋敷ではたっぷりとかましてくれました。そして、彼の有能さが浮き彫りになった話でもあると思います。
そして初登場のまどかさん。
この人が登場するとナルが普通の17歳の男の子に見えていいです。「この子」発言は笑えます。この人のゆったりとした独特の雰囲気としゃべり方好きです。
漫画で登場したときは始めあまり好きではなかったのですが、回を追う事に好きになりました。
それと、文庫版の漫画にあったショートストーリーもおもしろかったです。


今回行った先が古い洋館。いかにも何か出そうな雰囲気のたたずまいの幽霊屋敷。
しかもそこは無数の部屋があり、計測すると内側と外側で大きさが違ったり、扉を開けると壁、窓を開けると部屋に繋がっていたりとかなりおかしな設計になっている。
そんな幽霊屋敷にて麻衣達渋谷サイキックリサーチの他にも霊能者が集められて調査をすることに。その中には業界で有名なオリヴァー・デイビス博士がいた。
そして真砂子は言う。「血の臭いがする」、と。


依頼代理人の大橋さんにさらっとナルが嘘をつくシーンに笑えました。何でそんなにさらっと嘘がつけるのか。
そして上手く話を誘導していく安原君も良い役しています。それと井村さんを丸め込めたときの鮮やかな嘘の付き方!微妙に史実に基づいた話の展開が笑えました。
これ程ナルの代役に適した人材もいないです。ナイス人選。
そしてシリーズ5作目にしてようやくリンさんの本名と出身地が明らかに。この後、麻衣と話して和解したシーンがすごく好きです。リンさんが声を上げて笑ったことにはかなり驚きました。
ようやくリンさんとも少し近づけた感じが嬉しかったです。
と、同時に今まで謎だった麻衣の素性も明らかに。まさか孤児だったとは思わなかったので、漫画で読んだときかなり驚いた記憶があります。
苦労しているのに感じさせない麻衣の明るさが好きです。


調査を始めてから数日、降霊会をするという。誘われた麻衣達一行も参加し、鈴木さんという女性が降霊を試みた。すると鈴木さんが突然紙に何かに操られたかのように文字を書いていく。と同時に起こり始めるラップ音。
紙に書かれていた文字は全て「助けて」。しかし一枚だけまるで血で書かれたように「死にたくない」と書かれていた。ビデオを再生すると死にたくない、という文字だけが何も書かれていない紙に文字だけ浮かび上がったことが分かった。
そして翌日、鈴木さんが消えた。しかも調査を進めていくうちに1人、また1人と人が消えていく。
何度も探したが見つからない。本来なら行き止まりの所に行ったはずなのに近くをどれ程探しても見つからない。緊張感の中、麻衣は夢を見る。

自分が殺される夢を―――――。


この辺りからホラー要素が強くなりつつもミステリー要素も増えてきました。
隠し部屋が見つかった中からは白衣や肖像画が見つかったりと手がかりが増えてくる。そして、本来は行き来してはいけないがこっそりと情報を届けに来るまどかさんの助けもあり、次第に謎が解明されていく所は読んでいてすごくおもしろい。
肖像画の浦戸=鉦幸氏だった辺りから段々ときな臭い雰囲気に。

そして、麻衣の夢が怖すぎる。実際にかつて屋敷で殺された人の夢を見てしまったらしいがここの描写が怖い。じわじわと恐怖がせり上がってきて背筋の寒気が止まりませんでした。
特にベットに寝せられた後に迫ってくる包丁。
ここは漫画も読むとすごい臨場感が出て怖いです。ベットに寝せられた後に視点が逆さまになった辺りとか本当に怖い。


麻衣の夢から推測される“処刑室”は今まで調べた屋敷の中には見つからない。後調べていないところは屋敷の中にぽっかりと空いた空間だけ。最終手段として壁を破ることに決まったが、また人が1人消えた。
消えた人達の共通点として20代以下の若い人が好きだということがわかり、鈴木さんが亡くなったと仮定して魂よばいをすることに。
リンさんが魂よばいを行い、影のように現れた鈴木さんは自分が死んだことに気がついていなかった。そして、最後に浦戸という人物を知っているかという質問に鈴木さんは「ヴラド」という血文字を残して消えた。導き出された答えから鉦幸氏、つまり浦戸はまだこの屋敷に内にいて生け贄を求めている―――――。

ぽっかりと空いた空間に入るため、壁を壊して中に入ったそこには数ヶ月前に姿を消した人の死体だった。空間をねじ曲げなければ入れない場所に人を移動させる。かなりの力を持たなければ到底不可能なこと。
浄霊、除霊を含め不可能と判断した一行は撤収準備を始めたが、目を離した隙に真砂子が壁の向こう側に連れ込まれてしまった!


事件が一段落し、しかも本当の依頼は「南さんが連れ歩いているオリヴァー・デイビス博士が本物かどうか」だったり。調査が狙いではなかったとは予想外すぎる。
しかもようやく帰る段階になってのまさかの真砂子の失踪。
既に殺されているかも知れないそんな危険な状況でついに麻衣の能力が発動。幽体離脱をして真砂子の元に行った件に麻衣の能力上がりましたね。すごすぎる。
でもその後に対峙した浦戸本人の描写が怖い。血の溜まったバスタブから出てくる浦戸が怖すぎる。
ここも漫画と一緒に読むとかなり怖いです。ついでにアニメも見ちゃうとなおさら怖いです。以前借りてきて見たのですが色と音と声が入ると怖さが倍増しますね。怖くて堪らないです。

すごく怖くて身震いしますが(もう本当に怖いしか書いてないな)、話の展開やミステリー要素がおもしろくて何度も再読したくなる話でした。




 【悪霊シリーズ】その他の感想
 悪霊シリーズ第1作 「悪霊がいっぱい!?」
 悪霊シリーズ第2作 「悪霊がホントにいっぱい!」
 悪霊シリーズ第3作 「悪霊がいっぱいで眠れない」
 悪霊シリーズ第4作 「悪霊はひとりぼっち」



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のんびりなので更新は遅いと思いますが、ちまちま書いていこうと思います。よろしくお願いします。

【追記】かなり更新空いてすみません。体調不良と多忙でブログを書く気力がorz またぼちぼち書いていくのでよろしくお願いします。
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