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超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪ 感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
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悪霊シリーズ4作目。


最近テレビで話題になっている緑稜高校。ナルも興味はあったがマスコミが多く、マスコミ嫌いなナルは校長の依頼を断っていた。しかし後日現れた生徒会長の「安原修」が現れ生徒達の書名と共に再度依頼。
ようやく腰を上げたところで緑稜高校に向かうがそこで出会った教師は依頼してきたというのに全く信用して居らず居心地の悪いことこの上ない。
しかもその日のうちに黒い犬が現れたりと霊達は反発しはじめる。
そして麻衣夢の中で校内を覆い尽くす鬼火を見る。鬼火達は共食いをし、力を強めていく。やがて最も大きな鬼火が人を殺す――――。
生徒達が始めたヲリキリ様は、人を殺すための呪法。人を殺させないためには生徒達に呪いを返すしか方法はない。
呪いを返させないよう、麻衣は霊達へと対決する。


ようやく安原君登場しました!
彼の性格かなり好きです。若年寄だからあだ名が「越後屋」とか笑えます。
のらりくらりとぼーさんを手玉にとって遊んでいたりするのもまたいい感じです。
それと、漫画とかなり違ってきました。前回登場した笠井さん、それにタカが麻衣と一緒にバイトしてる!また出て欲しかったのでかなり嬉しかったです。


まあ、安原君と2人についてはさておき物語の本筋へ。
前作と少し似て、こちらも呪いもの。ただしこちらの方がかなり質が悪いです。
質が悪いと言えば学校の先生方もかなり対応が悪いです。信用できない気持ちも分からなくはないけれど、浄霊を頼んだのはそちらからなのだからもう少し対応の仕方があるのでは。
そしてやっぱり一番は松山!(麻衣をならって呼び捨てごめん)
生徒達を管理するのは俺の仕事だ。何様ですかあなたは。もう読んでいていらいらしました。
「僕は犬ではない」という坂内君の気持ちが分からなくもないですが、かなり後味が悪いです。


この事件の大本はヲリキリ様。
最初、こっくりさんと同じような物で他のモノよりやり方が凝っている、ということで全校生徒に広がってしまったことから霊が集まってしまった。
この紙は実は呪法を用いていて、神社の下に埋めることで完成してしまう。神社があり、この紙のせいで本来こっくりさんではこんなに霊を呼び寄せることが出来ないのに呼び寄せてしまい、霊の逃げ場が無く呪法が完成してしまった。


このヲリキリ様のルーツを安原君が追っていくと、二つのルートが。
一つは一年生から。もう一つは美術部。
この二つのルーツから浮かび上がったのが自殺した坂内君。
しかもこの呪法は「蟲毒」といい、本来は壺に入れられていた無数の虫が食い合い最後に残った虫を使って呪法を使うもの。これが霊を使ったものになってしまったという。
しかもこれは松山を殺すためのもので・・・。
これを返すためにはヲリキリ様をしたもの全員に術を返さなければならならず、生徒達は知らず松山を殺す呪法に手を貸していたことに。
最終的にはリンさんの人形によって事なきを得たのですが、もう少し説明があっても・・・。
展開は知っていましたがもの凄くはらはらしました。特に麻衣が。


今回も麻衣の能力がバンバンあたってかなり役に立った物の、危険度が増した気がしました。
何より怪我しすぎです。
テ-プを取りに行くときに理科室に閉じこめられてホルマリンの匂いを嗅いでしまったときにはどうなるかと思いました。後ここ、漫画とちょっと違いますね。
漫画でも子供の手は出てきたものの、子供の霊に追いかけられている描写はなかったと。
この追いかけられている描写がとにかく怖い!
暖房がついていて暖かい部屋のはずなのに2.3度温度が下がったような気になりました。背筋もずっとゾクゾクしっぱなしでしたし。
その後発見された時の幽体離脱にも驚きましたが、保健室に1人で残っちゃいけないと思う。いくら綾子に頼んだとしてもせめて廊下に移動して欲しかった。床が抜けるとか怖すぎます。しかもどんどん見えない何かが近づいてくるとか勘弁して欲しい。
それと、事件の詳細が分かって生徒達に呪法を返すという話になったとき、麻衣が猪突猛進に行動したときにはもう、本当にどうなるかと思いました。
ちゃんと他のみんなが助けてくれたから良いものの、一歩でも遅ければ大惨事。 


最後にはナルも事件について麻衣に謝り、後味は悪かったですが事件終了。
ほっと一息です。


今回特に思ったのは、文章が少しずつしっかりとしてきていること。最初に比べるとかなり読みやすいです。
少女小説っぽさがかなり薄れました。
文章が苦手な友達に十二国記を差し出すと無理と言われてきたので、こちらのシリーズを薦めて小野さんの文章に徐々に慣れさせていけばはまること間違いなし!
今度こちらのシリーズで勧めてみます。




 【悪霊シリーズ】その他の感想
 悪霊シリーズ第1作 「悪霊がいっぱい!?」
 悪霊シリーズ第2作 「悪霊がホントにいっぱい!」
 悪霊シリーズ第3作 「悪霊がいっぱいで眠れない」



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ピクテ・シェンカの不思議な森シリーズ3作目。


学校が夏休みに入ったムイは森で新しい契約書作りをしようと決めていた。しかし、材料は魔力を秘めて効いたこともないものばかり。森の賢者、クトーは森の中に材料があるかもしれないといい、材料集めを開始する。
が、双子はこの世界で生まれ育ったため材料が分からない。材料の分かるクトーは実は自他共に認める運動音痴で2人で出掛けたら怪我をして帰ってくると止められる。最終的に苦手なフィンドルと行動をすることが決まってしまった。
しかも、森の奥には領主との契約を拒む者達もいるらしく・・・・・・!


今回はサブタイトルにも書いてあるとおり、ひねくれ執事が主に出張ってきます。
ムイとかつて仲が良く、けれど今その事をムイが忘れてしまっているため寂しさを感じるフィンドル。
都に行ったときにムイに微笑んだときはこちらもにやりとしてしまいました。
そしてムイが傷を作ってしまった時の反応。フィンドル、あなた美味しいところ持って行きすぎです(笑)


で、本筋である新しい契約書の材料集め。
結構手間取るのかと思いきや、割とサクサク材料集めが進んでいきました。植物系のものはほとんど手に入ってしまう辺りが流石森ですね。
後、世界によって名前が違っているだけで同じ植物が結構沢山あったのはおもしろかったです。世界は違っても繋がりがあるという事に親近感を覚えました。


そして出てくる契約を拒む者達。
イメージ的にはもっと険悪な雰囲気になると思いきや、会いに行けば歓迎ムード(1人除く)。ムイがぷつんと切れたときの行動力には笑いました。
彼らには事情があったために契約を拒んでいただけで、もっと質の悪いのが出てきましたが。最終的に彼らも契約をすませ、質の悪い人達もラーシェンによってお縄。すっきりと解決されてよかったです。


そして最後に少しだけ登場した王様。
街の中に森の住人達が逃げ出してしまったのがムイの父の口からばれてしまい、ムイに会いたいと言ってきた。
どうやら次巻は領主としてのムイが活躍する模様。次巻も楽しみ!




 【ピクテ・シェンカの不思議な森シリーズ】その他の感想
 第1作 「はじまりは黒馬車に乗って」
 第2作 「王都の夜と婚約者」




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ピクテ・シェンカの不思議な森シリーズ2作目。


今回は1巻でムイが髪を切る理由となった婚約者と契約書の一部が灰になり、破損してしまったために起こった事件について。
メインはどちらかというと「契約書」についてだとは思いますが、想像以上にこってりとした婚約者にムイはかなり悩まされてました。


婚約者の性格がちょっと傍迷惑。(・・・・・・ちょっとか?)
どんなことでも自分の都合の良いように解釈してしまうので、ムイがいくら縁談を断ってもまた、すぐにポジティブに持ち直してしまいます。(いや、ポジティブは良いことだけど)
貴族の中でもかなり高位の一族で家柄もよく、けれどそれを鼻にかけず軍人としても優秀で人望もあり、かつ顔も良いのだが、自己中心的で少しわがままでかつ夢見がちな人(後輩談)らしいです。
最後にムイが「だって、バレンさんは私の話を聞こうとしないんだもの」で笑いました。ムイ、決め台詞をありがとう。


そしてメインの契約書についてですが、結構罰則が厳しかったので驚きました。
頭の良い羊だと思っていたら、実はみんな罰則を受けて羊になっていたとしたら・・・双子達は明言をしませんでしたが十二分に考えられる事。そう思うと怖いです。確かに羊になってしまって可哀想という気持ちが強いけれど、みんな「100年間だけ」という言葉であっさりと享受しすぎ。改めて種族の差を認識しました。
でも、契約書を無視して森を抜けた人物がいて、罰則を受けずにいた人と受けた人といてちょっと不公平なきもします。本人はしっかり反省しているからいいような、悪いような微妙なところ。
けれど、この罰則について領主として考えさせられるシーンも多く、ムイの領主としてのあり方を考えさせられた一件でもあったと思います。




 【ピクテ・シェンカの不思議な森シリーズ】その他の感想
 第1作 「はじまりは黒馬車に乗って」




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「ピクテ・シェンカの不思議な森」シリーズ一作目。


元々祖父が領主をしていた国の西側に位置する「悪魔の森」。人々の噂では領民のいない土地、行けない土地だと馬鹿にされていたが、祖父は「素敵な土地だ」という。
その祖父が亡くなった後、遺産分配の時に弁護士と現れたのは黒馬車に乗った2人の美形男女、ルズとリアーニ。
その場で「何もしなくて良いから」と言われて契約書にサインし、悪魔の森の領主になってしまったムイ。
歓迎会へと連れて行かれた先は祖父の住んでいた屋敷ではなく悪魔の森。しかもそこでムイを出迎えたのは異世界から来た悪魔達だった!


イラストに目を惹かれ、あらすじを読んでみておもしろそうだなと思って購入。
領主になる、ということで結構複雑なのかと思いきやさらっと読めて、物語にも入り込みやすかったです。

主人公のムイは自他共に認める面倒くさがり。
そうは言っているものの、何もしないわけではなく口では「面倒くさい」と言いながらちゃんとやるべき事をこなすタイプ。
責任感が強く、また自分の価値観や意見をしっかりと持っているので好感が持てました。
なにより婚約者の件は格好良かったですね。周りからの反応等やはり気になってしまうものですから。学友達の反応も楽しかったですし。

そして本題であるピクテ・シェンカの森での生活。
一巻は話の世界観と登場人物の紹介というところでしょうか。

ムイのお相手は誰なのかな、と思って後書きを読むとまだ決まっていないそうです。
相手になりそうなのは銀髪犬耳の「ラーシェン」か黒髪眼鏡の執事「フィンドル」辺りだとは思うものの、ムイの性格上、恋愛に発展するのは結構骨を折りそう。なかなか想像がつきません。
まだまだ誰にも傾いていないので今後が楽しみなところ。




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悪霊シリーズ第三作目。


「渋谷サイキック・リサーチ」の所長は、渋谷一也。そこでアルバイトをしているあたしは、麻衣。
今度の調査は次々に訪れる女子高生の依頼で始まった。
“友達がキツネにとり憑かれた”“部屋でポルターガイスト現象発生”“その席に座ったコはかならず事故にあう”。
どこの学校にもある噂や七不思議どころじゃない。調査にのりだしたら霊たちが大怒り。
 



ぼーさんのまさかな職業が発覚。
バックバンドでしかもベース!
そういう業界は所謂霊関係の事件が多々あるらしく、その度に担ぎ出されて副業で拝み屋って。副業になるほど多くあるというのもすごいけれど、副業が拝み屋ってある意味すごい気が。
まあぼーさんの話は置いておき、今回の事件へ。


今回もホラー要素も強かったですが、どちらかというとミステリー要素強め。
霊の反応だと思われる事柄が多いというのに、肝心の霊媒師である真砂子は見えないという。けれど霊現象は麻衣達が調査に行った後も続き、しかも調査を進めていくうちに霊だけではなく超能力少女まで現れてきて・・・・。


この巻からなのか漫画とは違うところがちらほら出てきました。大筋の内容は同じですが、想像以上に笠井さんとタカが麻衣と仲良くなっているんですね。それと、始め全校集会でつるし上げられたのは笠井さんだけだと思っていたら実はその友人沢口さんがいたりと。
原作と漫画で違うところが出てくると嬉しいですね。あ、ここ違うって何となく一粒で二度美味しいような気になります(例えが悪いですが)
この三人娘がわらわらしているシーンが読んでいてすごく楽しかったです。恋バナしている所とか、タカがお弁当作って来てくれたところとか。内容が殺伐としているところに癒しが投入。


後、笠井さんが「あたし、恵先生以外の人とこんなに話たのひさしぶりだ・・・・」といったのが実感こもっていてしんみりしました。そりゃ、教師(恵先生以外)と学校の生徒達全員から無視され続けていればそうなりますよ。というかもっと人間不信に陥っていてもおかしくない状況かと。その分、友人の沢口さんが当てはまってしまうのですが。
そんなことがあって何となく、漫画よりこっちの笠井さんの方が好印象。
性格がさばさばしているし、麻衣達と関わって来てから少しずつ前向きになってきてます。多分以前の状態に戻ってきている、といのが正しいのかな?
沢口さんが家出したって事になった後の麻衣の言葉がすごく良かった。そこから立ち直った笠井さんが言った言葉も良かった。
「負けないでがんばって、ミズホが勇気を出して帰ってきたときの居場所つくっとく」
笠井さん、あなたいい人過ぎますっ。ホントこの人いい人だ!
その後の右手、左手の麻衣とのやり取りも好き。また出てきて欲しい人だな、笠井さん。


そして今回も例にも漏れず怪我をする麻衣。
マンホールの件はかなり怖かったです。口から鎌とか勘弁して欲しい。
その分、麻衣とナルとのやり取りがほんわかしました。手品で麻衣を慰めているところとか(・・・慰めているというか元気づけている?)いいですね。
後、麻衣の思考パターンが良すぎる。落ち込んで、怒って、そうして気分が持ち直して前向きになる。顔に出るからわかりやすいとナルは言うけれど、麻衣のこと理解しているな、という台詞が良い感じ。


粗方事件の真相が分かり、人形も発見されたところでついに真犯人が登場。
笠井さんを守り続けてきた産土先生が真犯人。正直かなり意外な人が犯人でした。第一、理由がさっぱり分からなかったので。
ただ、読み進めていくうちに理由が分かり、彼女の言い分は分かるし、マスコミの対応にも腹は立ちますがとてもじゃないですが納得がいきません。だからと言ってやって良いことと悪いことがあるだろう、と。
でも彼女の悪意のない笑みと「イタズラのつもりだった」「みんな思い知るだろうと思って」の言葉にはぞっとします。
何だかんだ言って、霊も怖いことにはかわりはありませんが、人の悪意とて怖いものには変わりないんだとしみじみ思いました。
確か漫画の方でナルの病室にある花瓶にナルの人形を置いておく、というシーンがあったかなと思ったのですがよくよく漫画を読み返してみたらありませんでした。あれ?と思ってよくよく考えてみるとアニメの方のシーンでした。
原作、漫画、アニメでもちょこちょこいろんな所が変わっている模様。


そして忘れてはいけないのは今回勘を大活躍させた麻衣。
超能力のテストの結果、実は「こまかやな」「感受性の強い」潜在的なセンシティブ、超能力者と発覚。
みんなすごいとか言いながら「こころは野生の動物並」とか言っているのが笑えました。





 【悪霊シリーズ】その他の感想
 悪霊シリーズ第1作 「悪霊がいっぱい!?」
 悪霊シリーズ第2作 「悪霊がホントにいっぱい!」


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 悪霊シリーズ第2作目。
 今作は前作とは違い、いよいよ悪霊の登場です。


 麻衣が「渋谷サイキックリサーチ」でバイトを始めてから3ヶ月。ついに本格的な仕事が始まった。
 依頼に来た森下典子と名乗った女性は家が変だという。誰もない所から音が聞こえたりドアが開いていたり、物の位置が変わっていたり。
 森下邸へと向かった麻衣とナルはそこで元高野山の坊主「滝川法生」、巫女の「松崎綾子」と再会する。
 初日から絨毯を含め、家具が全て逆さまになってしまったりと霊達はすぐに反応を示し、麻衣達に反発をする。
 調査を進めていくと典子さんの姪である礼美(あやみ)ちゃんの持っているフランス人形の「ミニー」に何か秘密がありそうで・・。


 バイトを始めてから3ヶ月でようやく本格的な仕事、というのも何だかすごい話ですが、そんなに簡単に霊現象あっても困るかと思いながらも話は森下邸へと移っていく。

 今回の登場人物はナル達に依頼した典子さん、姪の礼美ちゃん、家にはいないが典子さんの兄妻である香奈さんとお手伝いの柴田さん。(礼美ちゃんは前の奥さんとの連れ子で香奈さんの娘ではない)そして忘れてはいけないのは前回登場したぼーさんと綾子。
 後々メンバーは増えていきますが最初はこのメンバーから。


 始めにフランス人形が出た時点でやばいと思いました。人形系でホラーに出てくるとなれば動いて喋って踊るイメージが。いえ、踊りはしないかも知れませんが。

 それから起こるポルターガイストの数々。

 極めつけはミニー、礼美ちゃんに香奈さんは悪い魔女でお父さんを家来にして典子さんをばらばらにして殺し、しかもお父さんには家出したと言い聞かせようとしていることを、他の人と仲良くしないようにさせる事を強要していたこと。
 礼美ちゃんは8歳。8歳の子供がこんな内容を舌っ足らずに喋ったらと思うだけでぞっとします。


 ミニーが怪しいということでカメラをセットして撮影したとき、動き出したミニーの動きが怖い。真っ直ぐ座っていた身体がいつの間にかうつ伏せに。
 そのままずっ、ずっ、と音を立てて引きずられるように動き、突然ぼろっと転がる首。ひえー。ぞくっと背筋に悪寒が。
 ここ、漫画で読んだときももの凄く怖かったです。カメラのアングルが良い具合に取れて転がってきた首を映し出していて。ミニー怖い。


 その後、麻衣がミニーと礼美ちゃんが会話しているシーンも怖かったのですが、ぞっとしたのは礼美ちゃんがミニーの他にも別の子がいるよ、と何かを追って視線が動いていくシーン。礼美ちゃんは他にもいっぱいいるよ、と言うのですが見えないわけで。


 しかも事の真相を話してしまった礼美ちゃんに対して「わるい 子には ばつを あたえる」と壁一杯に子供の字で書かれていて・・・。さらに怖いのが(もう怖いことしか書いてありませんが)ぼーさんがミニーを燃やそうとしたのに燃えず。こわっ!怖すぎますミニー。

 そしていったいどこから調べてきたのかナルが言うには、この家では8歳前後の子供が何人も死んでいるという。しかも家を出てから引っ越した先でも亡くなっている子供がいる。
 エクソシストの「ジョン」と合流してミニーに付いた霊を落とすと今度はちゃんとミニーは燃えて安心。ここで少しほっとしたモノの、むしろここからが正念場。



 ぼーさんが礼美ちゃんの部屋で浄霊を開始したその時、何故か居間の温度が急激に下がり始める。霧のようなものが立ちこめ始め、それは段々と子供の顔へと変化していく。異様な居間の雰囲気のそこにジョンと綾子の2人が付いて守っていたはずの礼美ちゃんが!


 ここでの麻衣の行動力がすごいですね。こんな異様な場所に足を踏み込もうとしても私だったら足が動きません。
 そして現れた女の影。マイクに入った女の声。
 ここで散々真砂子の合流を渋っていたナルも折れ、真砂子合流。役者が出そろったわけです。




 最終的に事の元凶は子供を亡くし、自分の子供を捜し続ける女の霊。女は自分の子供を探そうとして子供を操っていた。子供達も本当はやめたいのに女から解放されず、つらい。
 ここからが麻衣の踏ん張りどころ。首を絞められるわ、突如出来た居間の井戸に引きずり落とされるわ。
 ここまででかなり女の霊に対して憤りを感じていたのですが、麻衣が見た夢を見た辺りから可哀想になってきました。何とか浄霊出来ればいいな、と思っていたところでナルの秘策(本当はナルではなく‘彼'の秘策ですが。まあそこは追々)、ヒトガタを子供を見立てて渡してやるとみんな在るべきところへ。
 ようやく事件が解決。ほっとしました。何より、最後にじんわりと来る良い終わり方でした。



 2作目で特に感じたのは何だかナルが可愛らしい。最後の綾子には真砂子のことを誤解されたままでもいいのに、麻衣の誤解を解くシーンが漫画よりも可愛く見えるような。(私の妄想か?)
 漫画の方はとにかく格好いいイメージが強かったので、ナルの別の顔を見られたような気がして嬉しかったです。

 最後はハッピーエンドで終わった物の、後半からはずっと背筋がゾクゾクしっぱなしでした。
 大丈夫か私。まだこれで序の口だぞ。
 後が怖いと思いながらもやっぱり読んでしまってます。





 【悪霊シリーズ】その他の感想
 悪霊シリーズ第1作 「悪霊がいっぱい!?」 


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 悪霊シリーズ第1作目。

 出会ったのは「ゴーストハント」としての漫画の方が最初だったので、ずっと原作を読みたかったのですが、どこに行ってもない!中古を探してもない。あっても一冊2000円台を越える値段。
 しかも原作は絶版。
 手が届かず、半ば諦めていたのですが、図書館で発見しました!なんて盲点なんだ。
 いそいそと借りてきて読んでます。

 漫画から入ったため、どうしても比べてしまうのですが比べても全然遜色ありません。
 むしろ文章で読む分じわじわと恐怖がせり上がってきます。まだ一巻なのでさほど怖くないのですが、これからが自分の心臓が持つか心配(笑)


 物語としては登場人物紹介編って所でしょうか。
 かなり個性的なメンバー。
 ゴーストハンターに坊主に巫女、エクソシストに霊能者。かなりバラエティーに富んだメンバー達が良い味出しているんですよね。
 そして、主人公であり、語りでもある麻衣。漫画と比べると何だか麻衣の性格がちょっとがさつに感じられるような?でもやっぱり麻衣の性格や行動、考え方等好きです。可愛いですし。
 それと、各登場人物の能力の説明や心霊関係についての正しい知識を得られるので読んでいてへーっと関心したり。


 物語のラストはかなり衝撃でした。
 まさか此処までやって地盤沈下が原因とは。しかも人間に暗示をかけて椅子を動かし、動いたら人が原因。動かなければ霊が原因になるなんて驚きました。
 数々の霊現象がまさか人が引き起こしているとは。


 意外な終わり方でしたが、世界がしっかり構成されていて読みやすいし、文体や絵も古めでしたが話に勢いがあっておもしろかったです。
 小野さんの本は十二国記から入ったので、印象の違いにかなり驚きましたが、おもしろい。やっぱり小野さんの話はおもしろいです。



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ナポリ
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自己紹介:
のんびりなので更新は遅いと思いますが、ちまちま書いていこうと思います。よろしくお願いします。

【追記】かなり更新空いてすみません。体調不良と多忙でブログを書く気力がorz またぼちぼち書いていくのでよろしくお願いします。
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