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超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪ 感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
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隠居願望ファンタジー(笑)下巻。


北嶺太守である皇女に療養を命じられ、都に戻ってきたヤエト。皇女の実兄の元に身を寄せるが、そこで皇位継承権を巡る政争にヤエトは巻き込まれてしまう。 一方、北嶺でヤエトの帰還を待つ皇女の身にも陰謀の魔の手が迫っていた!皇女を救い出すため、ヤエトは都を脱出し、雪に閉ざされた北嶺へ向かおうとするが ―。歴史の光陰が織りなす壮大なるファンタジーロマン、ここに完結。


裏表紙より


前巻よりも一気に話が展開し、下巻の方がメリハリがあり読み応えがありました。出だしから笑えました。やる気がないけれど、結局は投げ出せないヤエトが微笑ましい。そして、捜索から帰ってきてからの周りの反応でとことんヤエトは愛されているな、と。


今回の舞台は北嶺郡から離れ、遠い都から。一気に視野が広がり、キャラの立ち位置等が見え始め物語が壮大になりました。都でも一波乱あり、監禁されるわ、呪術師に命を狙われるわ。相も変わらず面倒事に引っ張り出されるヤエトですが、後半の何としても北嶺郡に帰ろうとする姿が格好良かったです。そして、伝達官と対峙し、普段滅多に声を荒げないヤエトの一喝シーンと続き、皇女の名を呼び現世に意識を戻した一連の流れは何度読んでも面白い。ただ、見せ場のシーンなのにヤエトの意識が朦朧としていて周りの様子が詳細に伝わってこない辺りがヤエトらしくて笑えました。


また、ここに来てついにヤエトの恩寵の力が役立つときが来て、鳥たちに飛翔能力が戻った所はその場面が鮮やかに目に浮かび、雪の白さの中に飛び上がる黒い鳥たちは幻想的できっと美しいだろうなと感じました。
しかし、この場面でのルーギンはヤエトに酷すぎじゃなかろうか。確かに皇女を護るために行かなければならないけれど、貧弱で虚弱なヤエトを引き摺るとか拙いから。といってもヤエトに恩寵があると知ったときの唖然とした表情のルーギンを想像したら笑えましたが。ここまでで限界を超えて倒れてしまう辺りがヤエトクオリティ。


そして、体力も気力も使い果たし死の淵を覗き込んでいた所をひっそりと誰にも知られずに暗殺されかけたヤエトを皇帝が救った場面。それまで雲の上の人物だった皇帝の人物像が見えてきました。何より、砂漠越えの時のことを覚えていた辺りが笑えます。しかも一人娘を誑かした男(ただの噂話なのに)と認識され、ヤエトも悲惨だ。ヤエトには悪いけれど、面白くて笑えました。


何だかんだ言いながらもみんなに愛され、頼られている病弱な尚書官殿が大好きです。続巻もこのテンションのまま隠居願望全快で行って欲しいです。





【翼の帰る処】その他の感想
第1作 「翼の帰る処 上」



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のんびりなので更新は遅いと思いますが、ちまちま書いていこうと思います。よろしくお願いします。

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