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超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪ 感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
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“本の姫”は謳うシリーズ、第2作。


病に倒れた母のため、一度は捨てたはずの故郷へ、七年ぶりに“姫”と帰るアンガス。記憶を失い、やがては死に至るという“忘れ病”は、母だけでなく、すで に町全体を蝕んでいた。初めて見る不吉な病に文字の気配を感じる二人だが―!? 一方、バニストンで彼の帰りを待つセラに、エイドリアンは語り始める。アンガスの過去を、そしてその背負う運命を…。シリーズ急展開!



裏表紙より引用


二つの物語を整理するために、初っ端から物語の内容を書いてます。感想はほぼ一番下。アンガスと「俺」の物語事にテーブルで囲い、色を変えてあります。


病に倒れた母のため、捨てたはずの故郷へと戻るアンガス。そして、セラへと語られるアンガスの過去。西部の町は天使還りと呼ばれるアンガスを忌み嫌い、幼い頃からずっと虐げられてきたアンガス。実の父・ダネルに殺されそうになり逃げた先でであるヘンリーと親友となるウォルター。雪山で姿を失い、戻った先で希望のスペルに触れ、目の前で命を絶った兄。

辛い過去だというのに故郷へ戻った先で再会する初恋の少女・ヘザー。そして、スペルが宿っていた人間の肝臓。真相を確かめようとしたフォンス村で出会うジミーとビット、そして空飛ぶ機械ジャイロ。スペルを回収し、事件を解決へと導いた物のむき出しの敵意にさらされながらもジョニーとアークのふたりがアンガスを救う。

故郷の人々とは和解できず、わだかまりは残った物の己の父親と少しは分かり合えたアンガスにほっと一息。


一方、楽園から身を投げた「俺」はラピス族に救われ「アザゼル」いう名をもらう。剽軽で道化の役割を担うクロウ。ラピス族の首長、ブラックホーク。クロウの姉であり戦士のペルグリン。無口だが情の厚いウォロック。そして、歌姫・リグレット。初めて人として扱われる日々。温かな言葉。受け入れなければ分からないという寛容な心にアザゼルの心は満たされ、次第にリグレットと互いに惹かれ会っていく。

クロウを救うために狼と精神波で会話し、英雄となり一族に認められ、一人前となったアザゼルの元へ懐かしいガブリエルが訪れる。しかしガブリエルは心縛され、その体には新しくツァドキエルとなったハイブリットだった。そしてアザゼルは強制的に楽園へと連れ戻されることになる。


ぶっちゃけ、ここまででかなり濃厚。これで一冊分くらいありそうだけれど、現実には未だ三分の二くらい。物語はまだ続く。


久々にバニストンへと戻ったアンガス一行は顔を出したエイドリアンの元でかつて死んだと思われていたウォルターが町で地図屋を営んでいることを知る。しかもウォルターはセラと婚約していて・・・。ウォルターと感動の再会を果たしたアンガスは歓喜の園への地図がスペルだと諭すが、ウォルターは歓喜の園へと行くと聞かず。かくして一行は歓喜の園へと向かうことになる。そこにはいつも通りのメンバーと共に同行するセラの姿が。久しぶりに再会したセラは美しい女性へと成長していた。

そして洞窟へと案内するベンを雇い、地図に記された歌の謎を解き、進んだ先には歓喜の園、聖域があった。そこで発覚する、ウォルターとベンが操られていた事実。しかも、操っていたのはかつて「アザゼル」を聖域へと連れ帰った天使、ツァドキエルだった。さらにセラは人質であり、かつてレッドに攫われたカブト族の歌姫・ホーリーウィングだということをアンガスは推測から導き出していた。ツァドキエルは姫に解放の歌を歌うことを強要する。

拒絶した姫にツァドキエルことウォルターはアンガスを拳銃で打ち抜く。その絶望にセラが声を取り戻したが都合が良いとツァドキエルが利用しようとする。そして、セラが絶体絶命のその時、ジョニーが追い求めていたレッドと攫われたはずのコル族の歌姫・ドーンコーラスが現れる。袂を分かったツァドキエルとレッド。そこで解放の歌を歌おうとするセラの元にジョニーと先程撃たれたはずのアンガスが現れ、その場を納めることに成功する。


一方、強制的に楽園へと戻されたアザゼルは下級天使達が暴動を起こし何人もの天使が命を落としたことを知る。さらにガブリエルはアザゼルの起こした事態を罪と考え「解放の歌」(リペルタカンツゥス)「鍵の歌」(クラヴィスカントゥス)を歌い続け人形とかしていた。そこでウリエルは選択を迫る。アンガスは「解放の歌」と「鍵の歌」を歌うことを決意する。

そして、体を行使して歌を歌い続けていたアザゼルはレミエルと自動人形となっていたミカエルに救われ、ジャイロに乗って一路大地を目指す。何とか大地へと降り立ったアザゼルはオルクス族のファングに命を救われる。彼から「大地の鍵」の祭りが行われるという話を聞き、アザゼルはオルクス族と共に会場へと足を伸ばす。ついた先でクロウやペルグリン、ウォロックなど懐かしいラピス族の面々と再会する。そして、会いたくて堪らなかった、リグレットとも――――――――。


故郷での過去と現実に対峙するアンガス。痛々しいけれど何度でも立ち上がる彼の姿にはほれぼれとします。アンガスの言っていることは理想論だけれど、彼の頑張りを見ていると努力が報われて欲しいとしみじみと感じます。最後の展開には度肝を抜かれ、無事だったと分かったときにはホッとしました。そして、ついに声を取り戻したセラ。あれ、彼女ってこんなキャラだったの?ってくらい喋り方が独特で驚きました。まあ、可愛いから良いんですが。


それと、「俺」ことアザゼルの物語の一気に面白くなってきた。恐らく、アザゼルは過去の人間なのだろうとは想像がつく物の果たしてどうなるのか。それにしても読めば読むほど姫=リグレットという気持ちが雁首をあげる。実際どうなんだろ? 最後にふたりは結ばれるのか?


一応、まとめてみた物の天使が何代目の誰なのかちょっと分かりづらいのが少し辛い。というか天使が誰が誰だか分からなくなる。横文字苦手。それにしても世界観がすごい。横だけでなく時間軸としての縦も厚い。ものすごいパワーを秘めた作家さんだと思う。二つの物語の終着点がますます楽しみ。




【“本の姫”は謳うシリーズ】その他の感想
第1作 「“本の姫”は謳う〈1〉」



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のんびりなので更新は遅いと思いますが、ちまちま書いていこうと思います。よろしくお願いします。

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