忍者ブログ
超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪ 感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
[130] [143] [141] [135] [140] [164] [169] [163] [134] [125] [101]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



妖怪アパートシリーズ、第1巻。


共同浴場は地下洞窟にこんこんと湧く温泉、とてつもなくうまいご飯を作ってくれる「手首だけの」賄いさん―十三歳で両親を失った俺が高校進学と同時に入居 したのは人呼んで“妖怪アパート”!次々と目の当たりにする非日常を前に、俺の今までの常識と知識は砕け散る。大人気シリーズ、待望の文庫化。


裏表紙より引用


以前に図書館で借りて一気読みしましたが、文庫化となったので手元に置いておきたくて購入。ついでに久々に読了したくなったのでブログへと。タイトルに「妖怪」とついていますがおどろおどろしい内容ではなく、軽快でほのぼの、時にシリアスと読みやすい。改めて読み直すとここが妖怪アパートの原点なんだと感じました。


主人公の夕士は両親を亡くし、親戚の家にいたもののそこは安らぐ場所ではなく早く家を出たかった。何より、その家にいた女の子は受験でピリピリとし、夕士の人となりではなく男というだけで嫌悪していたからだ。そこで必死に勉強して寮のある商業高校に入学したものの、入学直前に寮が火災で焼けてしまう。ようやく家から出られるというところでの火事。しかも唯一友人の長谷にはこれから頑張る、と誓った後で、頼りづらい。絶望の中にあった夕士に男の子がささやきかける。あそこの不動屋さんが良いところを紹介してくれる、と。そして紹介されたアパートは格安! 半年後には寮に移るんだったら試しにどうだと言われ一にも二にも夕士は半年という契約でアパートへと住むことになる。


そのアパートが何とも言えず曲者揃い。人間より人間らしい妖怪やら、人間なのか妖怪なのか怪しい人間と、ちょっと変わった人間達に囲まれながら過ごす日々。常識をぶち壊され、何やら色々見えているけれど、そこで過ごす日々は両親が亡くなった後、頑なだった夕士の心を少しずつ解し、癒されていく。


何が普通で、当たり前なのか。簡単そうに軽く触れられていることが実は奥深い。価値観について改めて考えさせられたような気がする。現代は人間関係が希薄にっている。そんな中で、妖怪と人間が自然に溶け合っている妖怪アパートは温かく、心地良い。


そして、クリの話には思わず涙。親子の情、血縁とは何と深く悲しいものなのだろう。クリ可愛いよクリ。いつか母親が成仏し、クリが成仏する日が来て欲しい。


個性的な登場人物(+妖怪)達は善いもので、夕士に害はない。何より美味しそうなるり子さん(手首だけの妖怪)の作り出す料理の数々が本当に美味しそうで思わず咽が鳴る。るり子さん、家に来て料理作って欲しい(笑) このるり子さんの料理本も出てるんですよね。気になっているものの、欲しい本がありすぎて今のところ買えず。いつか絶対買う。


特に笑い、涙し、飽きる暇のない妖怪アパート。約1時間くらいでさくっと読めてしまうのも魅力の一つ。半年後、アパートに帰ってきた所で物語は一旦終了。さーて続きを読まなければ。




拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧可能にする    
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア

最新CM
[01/15 NO NEAM]
[11/05 マウス]
[09/28 りん]
[04/15 りん]
[09/03 めん]
最新TB
プロフィール
HN:
ナポリ
性別:
女性
自己紹介:
のんびりなので更新は遅いと思いますが、ちまちま書いていこうと思います。よろしくお願いします。

【追記】かなり更新空いてすみません。体調不良と多忙でブログを書く気力がorz またぼちぼち書いていくのでよろしくお願いします。
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) ココナポリ All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]