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荻原規子さん、デビュー作・勾玉三部作、第1巻!


輝(かぐ)の大御神の双子の御子と闇(くら)の氏族とが烈しく争う戦乱の世に、闇の巫女姫と生まれながら、光を愛する少女狭也(さや)。輝の宮の神殿に縛められ、地底の女神の夢を見ていた、“大蛇の剣”の主、稚羽矢(ちはや)との出会いが、狭也を不思議な運命へと導く・・・。神々が地上を歩いていた古代の日本“豊葦原”を舞台に絢爛豪華に織り上げられた、日本のファンタジー最大の話題作、待望の文庫化!


裏表紙より引用


文庫化を待って幾年。3ヶ月連続で勾玉三部作が文庫化し、発売され、読むのを今か今かと楽しみにしていたらこんなに日にちが空いてしまった(笑) 以前書いた記事にも書きましたが、荻原規子さんの本は「空色勾玉」が初めて。その分思い入れも一入の一冊。それにしてもこの作品がデビュー作とは知りませんでした。凄すぎます。


閑話休題。


物語は豊葦原を創造した神が人の世に降り立ち、治めていた時代。闇の一族・水の乙女でありながら輝の一族に憧れる「狭也」と輝の一族でありながら黄泉の扉を探し、闇の神に会おうとする「稚羽矢」。そんな2人が豊葦原の地でどう生きていくか手探りながら模索する物語。


様々な困難を乗り越えながら絆を築きあげていく2人。自分の立場に戸惑い、苦悩しながら、けれど水の本流の如く一度流れると始めると止まることのない狭也。そして狭也と出会うまで、「ひとり」でいる意味さえも知らなかった稚羽矢。


そんな彼が狭也を想うときの純粋な感情があまりにも真っ直ぐで眩しい。狭也を追って黄泉まで行く場面には鳥肌が立ちました。けれど、最後に祝言の意味すら知らない稚羽矢が稚羽矢らしくて想わず笑ってしまう。


人と神との垣根を越え、様々な思いが交錯し、入り交じり、紡がれていく物語は雄大で壮大。匂い立つような自然の風景描写が物語の視野を広げているように思います。登場人物達は個性的だけれども、活き活きと躍動感を持って生きているわけではない。けれど、日々の暮らしの描写が目に浮かぶ。


重厚ながら日本的で、女性的な柔らかさ清らかさを併せ持つ文章は読み応えがあります。「日本書紀」や「古事記」をモチーフとした和製ファンタジーを読んでみたい方にはお薦めの一冊。




【荻原規子】その他感想

【RDGシリーズ】感想
第1作 「RDG レッドデータガール はじめてのお使い」



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のんびりなので更新は遅いと思いますが、ちまちま書いていこうと思います。よろしくお願いします。

【追記】かなり更新空いてすみません。体調不良と多忙でブログを書く気力がorz またぼちぼち書いていくのでよろしくお願いします。
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