超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪
感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
暁と黄昏の狭間第1巻。
村の全員の顔も名前も性格も知っている。それなのに解りあえる人は、ほとんどいなかった・・・。鍛冶職の村に育った少女セフルは、いつの日か職人として村を出ることを夢見ていた。しかし彼女を迎えに来たのは、何者かの呪いを受けた王子メヒトルドを救うため、城の魔術師が遣わした水神フーレの化身だった。近衛騎士ギルダン・レイに護られて、魔術大国オラへ旅立つセフルと王子の前に、ヘン=ジャックと呼ばれる謎の旅団が立ちはだかる!
裏表紙より
面白いと友人に勧められたので読みましたが、これはいい!世界観が重厚かつ濃厚な正統派ファンタジー。ただ、ライトノベルのノリで読もうとすると世界観に入り込みにくいので要注意。
村では馬鹿にされて育てられた少女セフルの成長物語。初めはちょっとさえない当たりがセフルをより魅力的に魅せている。ヒロイック・ファンタジーじゃない辺りがいいです。初めの辛かった時期があるからこそ、セフルの成長が引き立って見えます。「14歳」の年齢で容赦なく酷い目に合いますが、より現実的で良いです。洞窟での件は己の内面と葛藤の描写が圧巻だった。
また、他のキャラクター達のそれぞれの立場からの行動や葛藤もリアルで登場人物達が生き生きと動いていて良かった。レイ卿の活躍は次回に期待。果たしてどう恋愛方面に持っていくのか。
全体的に描写が重いが物語の展開は早く、飽きることなく一気に読めた。恋に冒険に魔法とてんこ盛りなのに世界観に入り込むとすっと入ってくる。一度世界観に入り込むと引き込まれた。ファンタジー好きにはおすすめな一冊。ただ、私は友人に借りて読めましたがAmazonでは品切れ&品切れ間近状態。図書館で探した方が早いかも。
ちなみにイラストは鈴木康士さん(D-SUZUKI、E-SUZUKIも同様)。私の中では神永学さんの「心霊探偵八雲」(文庫版)でお馴染みのイラストレイターさん。というか神永学さんの文庫本のイラストほとんど担当されてますが。現代物の八雲とは感じる絵柄の印象が違って驚きましたがやはり美しい。美麗なイラストに大満足でした。
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バッカーノ!第5巻。
その不死者の名はエルマー・C・アルバトロス。“笑い”に異常な執着を持ち、ハッピーエンドの為なら手段を選ばない『笑顔中毒者』である。
三百年前に別れ たその男を捜して北欧の森を訪れた4人の不死者たち。そこには古びた小さな村があった。突然現れた来訪者に敵意の眼差しを向ける村人たち、なぜか彼らに “悪魔”と恐れられているエルマー、そして不思議な少女―。
謎に満ちた村で繰り広げられる、『バッカーノ!』異色作。
カバーそでより
出版順に読んでいるので初2001年。かばーそでにも書かれているように、今までの作品とは一線を画す一冊。今までに出てきた登場人物が一気に減ったので読むまで少し躊躇しましたが、読んで良かった。
バッカーノ!の魅力といえば多視点で語られるそれぞれのエピソードが重厚に絡み合い、それが一つの大きな物語を作り上げていく疾走感と爽快感、それに会話のテンポの良さですが、この一冊では、それが全く見られません。だからといって面白くない、というわけではないです。今までになかったミステリー要素が加わり、シリアスシーンも重すぎず、かといって暗すぎない程よいバランス具合でした。舞台は閉鎖的な村。徐々に判明する事実。本編の魅力が各キャラクター達の絡み合いだとするならば、こちらの魅力は設定や事情などの絡み合いのミステリーかと。
また、1711年にアドウェナ・アウェス号で共に不死者となったマイザーの仲間の錬金術師が数多く登場します。マイザー、チェス君に加え「エルマー」「ナイル」「シルヴィ」の3人が活躍。今まで全く全貌が見えてこなかった1700年代の登場人物だっただけに嬉しかった。特にエルマーとナイルのキャラはぶっ飛んでいて三癖はありそう。そしてやっぱりチェス君が可愛いです。
物語の終わりも今までにない心暖まる終わり方で好きです。今までと雰囲気、そしてバカップルも登場しないので物足りないと感じる人もいるでしょうが私はかなり好きな話です。
【バッカーノ!】シリーズその他の感想
第1作「バッカーノ!―The Rolling Bootlegs」
第2作「バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad」
第3作「バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad」
第4作「バッカーノ!1932―Drug & The Dominos」
バッカーノ!第4作目。
第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞の「バッカーノ!」シリーズ第3弾。錬金術師ベグは自らが作り出した麻薬が人間を最高の世界に導くと信じていた。麻薬中 毒者ロイは薬漬けの生活から抜け出そうと葛藤していた。ルノラータファミリーの幹部グスターヴォは失敗続きのビジネスに苛立っていた。ガンドールファミ リーの幹部ラックはこれから激化するであろう抗争の予感を抱いていた。少女ヴは無き者にされた兄の仇を討つ決意を胸に秘めていた。それぞれの生き様が交 錯する時、運命はドミノ倒しの様に連鎖し、そして―。
カバーそでより
前巻の列車編ほどの勢いはありませんが、1作目、2作目に出てきたキャラクター達が1931年末のNYに集結、さらに新しいキャクターも暴れだし、さまざまな伏線がひとつにまとまっていく爽快感は読んでいて実に気持ちいい!
また、個人的主人公は1巻で不死者となったガンドールファミリーが中心でした。ラックの「日和った~」の台詞が印象的。ラックに関してはマフィアらしくない自分を最後の普段無口なキースのマフィアらしい一面が格好いい。イブ嬢の最後に啖呵きったシーンも格好良かったです。お嬢様、本当にダラスと血が繋がっているのか・・・。そして、まさかのクレア参戦シーンは最高に面白かった。前巻ほど活躍はしていませんが、十二分にいい活躍してます。
予想もしない展開に発展していくのがバッカーノ!の面白いところであり最大の魅力なのかなと。次巻も手に入れているので早く次が読みたいところ。
【バッカーノ!】シリーズその他の感想
第1作「バッカーノ!―The Rolling Bootlegs」
第2作「バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad」
第3作「バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad」
聖☆おにいさん第5巻!
目覚めた人・ブッダ、神の子・イエス。相変わらずの”最聖”コンビの立川デイズ。はじめての自転車購入、はじめての闇鍋、はじめての消防活動……。ふたり の”はじめて”に、ハプニング続出!!
裏表紙より
変わらないテンションとまったりとした聖人ギャグが最高でした。久しぶりに漫画で爆笑。それと季節が梅雨に近いということで雨降りな表紙が綺麗で素敵。相変わらずTシャツの文字が好きだ。
カラーページのアナンダがデオチすぎる(笑)そして東京タワー=卒塔婆(そとば)の発想はなかった。だめだ腹筋が。それとブッタの愛馬、カンタカのネタでの自転車騒動。じっと見ている鹿達のつぶらな瞳やら最後の落ちにも笑いましたが個人的に好きなのは自転車屋のおっちゃんがブッタが一生懸命カンタカを説得しているコマでの「はっはっは、兄ちゃん修羅場だねえ」の台詞。何故だろう。もの凄くつぼりました。
イエスとブッタの愛されっぷり素敵だな、と思いつつ今回敵側、ルシファーとマーラが活躍(?)。鍋回最高だ。マーラをフォローしてあげてブッタ!でも「アク(灰汁)と一緒に食べると鍋も美味しくなくなっちゃうからね」の台詞で(無意識に)切って捨ててしまうあなたが素敵です。そして繊細な悪魔達が可愛すぎる。地獄名物ってなんぞや(笑)そして天使・弟子組が可愛い。水龍がえらくツボにはまりました。よーしよしよし! この漫画に出てくるキャラ達は本当に皆存在感があります。
にしてもおかしい。前巻でちょっと落ち着いたかなと感じていたらこの巻は大爆笑してしまった。ギャグのテンポが 上がってるような?それとシュールな笑いよりも表情やアクションを使ったコミカルさが強調されているように感じました。発想が意外で笑いの要素が強烈すぎます。「逆奇跡」には笑った。マンネリ打破を狙っているとしたら中村さん大成功ですね。
「バッカーノ!」第3作。
第9回電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞した成田良悟の受賞後第1作『バッカーノ!1931鈍行編』と同時間軸、別視点で語られる「特急編」。少年はNYの 友達と会うため、列車に乗り込んだ。作業着の女はNYの雇い主と会うため、列車に乗り込んだ。車掌は―仕事なので列車に乗り込んだ。あの事件さえ起こらな ければ、彼らは何事もなく目的地に着く筈だった。だが怪物は目覚めてしまった―その名は“線路の影をなぞる者”。
カバーそでより
鈍行編での伏線回収編。鈍行編ではちらっと登場してはいたものの、あまり活躍していなかった人物達が主人公。凄まじいことになっていました。
鈍行編では完全に謎の怪物である、「レイルトレーサー」こと「クレア」。今回は彼が主人公と言っても過言ではないでしょう。予想を遙かに上回る怪物ッぷりには笑いが止まりませんでした。「人類最強」。まさにその言葉の似合う人物でした。にしても名前からして普通女性だと思うよ。というか鈍行編でのプロローグに既にこんな巨大な伏線が仕組まれていたとは。恐るべし。残虐っぷりには思うところがあるけれど、何だかんだ言って好きだなー。前巻で一番の狂者であったラッドが子供に見えてしまうのだから不思議。そしてシャーネへのプロポーズシーンは大爆笑でした。何故不可能だと理性では分かっているのにこんなにも説得力があるのか。
そして他の主人公である不死者「チェス」や無賃乗車の「レイチェル」も良い味出してました。どちらも恐怖の対象がクレアなのはご愛敬。チェス少年がミリアに「笑っても良いんだよ」と言われた場面とマイザーと出会い、心の中では喰らえ!と思っているのに口では「会いたかったよ」という彼の姿にぼろ泣き。チェス君の過去を知ったときから幸せになって欲しいと感じていた分、コレが彼のきっかけになればいいな。
これを踏まえた上でもう一度鈍行編から読み直したら気がつかなかった伏線を大量に見つけられそう。セットで読むのが一番ですね。終了間近にまたもや不穏な糸口を残しつつ終了。果たしていつ伏線が回収されるのか楽しみ。
【バッカーノ!】シリーズその他の感想
第1作「バッカーノ!―The Rolling Bootlegs」
第2作「バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad」
「バッカーノ!」第2巻。
第9回電撃ゲーム小説大賞金賞受賞の成田良悟が、前作を上回るスケールとトリッキーな構成で贈る受賞後第1作。舞台は1931年アメリカ。大陸横断特急 「フライング・プッシーフット」。“不良集団”は貨物室のお宝をちょいと戴くため、列車に乗り込んだ。“革命テロリスト軍団”は偉大なる指導者を奪還する ため、列車に乗り込んだ。“ギャング”は鉄道会社を脅して金をせしめるため、列車に乗り込んだ。“泥棒カップル”は一年ぶりにNYの友人と会うため、列車 に乗り込んだ。出発の興奮に酔う彼らはまだ知らない。これから始まるクレイジーな夜を―。
カバーそでより
バッカーノ続編、となっていますが前巻からの登場人物で活躍するのはミリアとアイザックの脳天気カップルだけ。新たに新キャラが続々と登場し、覚えるのに苦労しましたが結構さっくりと読めました。キャラクター達が生き生きと動いて、なおかつ良い人も悪い人も狂った人もそれぞれの信念を持って動いているからですかね。読んでいて心地良い。
そして、相変わらずテンポと構成がいい。ただし今回で回収しきれていない伏線が多々あるので謎は全て次巻へと持ち越し。読むのが止まらないなーホント。読み終わったら結構時間が経っているのにあまり時間の経過を感じませんでした。集中してたから?物語に入り込んでいたから?多分どっちもでしょうが。
しかしどこが「鈍行編」なのだろうか。十二分にスピーディーだと思うのだけれども。
それにしても、「不良集団」「革命テロリスト軍団」「ギャング」とこうも揃い踏みして舞台は「暴走列車」。なんておあつらい向きなんでしょう!全員が食堂車に向かう瞬間が堪らなく面白かった。
今回の私個人の主人公は完全にジャグジーでした。泣き虫ボスの成長ぶりが良い。顔面の刺青の逸話や普段は仕事中に切れたとき(?)震えがあるはずに堂々とし、そしてレイルトレーサーとの対峙シーン!ジャグジーと思わず叫んでしまいました。格好良すぎだよっ!ニースとの場面に不覚にも涙が。次巻では確実に登場すると思いますが、今後また活躍して欲しいと思うジャグジーと仲間達。
気づいたら鈍行編終了してしまったので次巻がもの凄く気になる。果たしていつの間にいなくなった人達はどうしたのか。裏側で何があったのか。次巻を早く読まないと。
【バッカーノ!】シリーズその他の感想
第1作「バッカーノ!―The Rolling Bootlegs」
「バッカーノ!」第1巻。
禁酒法時代、ニューヨーク。裏組織“カモッラ”は重要な儀式を数日後に控えていた。泥棒カップルはグランド・セントラル・ステーションに着いたばかりだっ た。マフィアの三兄弟はちょっとした問題を抱えていた。チンピラの少年は思い通りにならない現実にムカついていた。職務に忠実な警部補はそんな彼らを疎ま しく思っていた。そして、錬金術師の野望は200年を経て、未だついえる事はなかった。彼らはまだ、互いに関わりの無い者同士であった。このマンハッタン に“不死の酒”が蘇るまでは―。
カバーそでより
すごくテンポの良い作品でした。以前にアニメを見ていたのであーそうだこんな展開だと懐かしく思いながら読み進めたのですが、文章で読むとさらに面白く感じるから不思議。アニメも見直したくなりました。
それに、成田良悟さんといえば今放送中の「デュラララ!!」の作者さん。こっちも気になってはいる物の、まだ見てません。後で見ようと思いつつ先に原作を読みそう。借りる当てが出来たので(よっしゃっ!)
閑話休題。
不死の酒を巡る群像劇。題材が題材だけに、本来ならもっとどす黒いコテコテの内容になりそうなのに登場人物達がどたばたと馬鹿騒ぎを繰り返すのでさくっと読めました。時間軸や登場人物が入れ替わり立ち替わり、また群像劇なので主人公はいませんが、誰か必ず1人は好きなキャラが生まれるはず。キャラは個性的豊かで人間味溢れ、でもどこかたがが外れている辺りが笑えます。シリアスなはずのシーンでもミリアとアイザックが出てくれば一気に場の雰囲気が和んでしまうのがいい。このバカップル2人には最後の最後まで笑わせてもらいました。
1930年、禁酒法時代が舞台ということで、正直禁酒法があったことすら知らなかったので勉強になりました。時代独特の錆色や人々の営みや裏の事柄が妙に魅力的に見えるから不思議。彼らと馬鹿騒ぎしたら楽しそう。プロットも伏線回収も最初から最後まで綺麗ですごく面白かった!題名「バッカーノ」=「馬鹿騒ぎ」。激しく納得。
拝み屋横丁顛末記第5巻!
基本お笑いなのに、時折ほろりと涙を誘うお話があるこの物語が大好きです。22話から26話+おまけの6編収録。短編集なのでさくっと読めるのもいいですね。今回はとある受験生の受難話、東子さんと平井の喧嘩、正太郎に恋のライバル出現、三爺の悪魔祓い等のお話が収録されています。
受験生の話は驚愕させて、捻挫させて、失恋させてさらにエンジェルに襲われて・・・なんて受難どころじゃない話。それがナチュラルになっている辺り流石横町。ただ、受験シーズンには鬼門です(笑)
東子さんと平井の話は「親しき仲にも礼儀あり」の言葉まんまでした。痴話喧嘩というか姉弟喧嘩というか。そんな2人がおかしかったです。折角担当小林さんも平井に慣れたところなのにイタズラが巧妙になりそうで怖い。
三爺の悪魔払いのお話もかつてイタズラ半分で召還してしまった悪魔が出てきましたが、もの凄くちんまくて笑えました。久々にあった幼なじみとの珍妙な同窓会も最後の落ちはしんみり。そうか、2人はもうっ・・・という所が寂しいけれどすごく良い終わり方でした。まあ、読み手としては最後もっとやれ!と言いたいところでしたが(笑)
個人的に一番好きなのは26話。不覚にも本気で泣いてしまった。落語家の親子喧嘩の話。息子が幽霊になってしまい、しかも喧嘩別れで後味が悪い決着に。互いにすれ違ってしまっている姿がよりもの悲しい。お父さんが1人、汚れた部屋の中で息子のテレビでのシーンを見ながら酒瓶片手に無き息子に話しかけている姿にはほろりときました。最後の落ちにはにやりと笑えて。やっぱりこの落ちの付け方が良いなあ。
【拝み屋横丁顛末記】その他の感想
拝み屋横丁顛末記 (1)
拝み屋横丁顛末記 (2)
拝み屋横丁顛末記 (3)
拝み屋横丁顛末記 (4)
ダン・サリエルシリーズ第2作!
現状を抜け出せないでいる自分とは違い、きらびやかなステージに立った幼馴染みの少女リジアに、アマディアは嫉妬と羨望を覚えていた。しかし、ひょんなこ とから再会した本人は、意外にも現状に満足しておらず「自分の音楽」を目指したいのだという。そんな彼女を事務所に招待するサリエル。だが、彼女をプロ デュースしているのは、なんとサリエルのかつての相棒、「イドラの魔術師」と称されるハセ・シャルマだったのだ。
表題作『ダン・サリエルとイドラの魔術 師』の他、忙しくも愉快なサリエルやモモ、コジ、そしてアマディアたちの日常を描いた第2弾、ついに登場!
裏表紙より
相も変わらず唯我独尊が似合うサリエルと弄られるモモに完全にただのぬこ化が進行しているコジ、そしてアマディア。今回は前回よりはコメディ色は薄れましたが、二話後半からの追い上げで爆笑しっぱなしでした。面白すぎるモモとコジ。しかもすっきりとした終わり方で後味が良かったです。
今回一番頑張ったのはアマディアな気がします。音楽家の名門一族に生まれ、かつては将来を期待された神童だが、極度の上がり症で中々自身の才能を人前で疲労することが出来ない彼女が久しぶりに会った幼馴染と話し合い、一皮剥けたのは読み手として嬉しかったです。特に、楽屋にもどってきたリジアに活を入れる シーンはすっきりしました。うん、アマディアの言う通り。良いこと言ったよ本当に。
そして、初めて久しぶりに出会ったシーンでのあからさまに「や・ば・い・!」と言った顔のアマディアと爽やかな笑みを浮かべたサリエルの笑みに爆笑しました。コメディとシリアスの割合がホントいい。
今回は全編通して音楽で生きていくことの難しさが痛感しました。キャラクターそれぞれの葛藤や内面が手に取るように伝わってきてリアルに登場人物を感じることが出来、読み応えがありました。それぞれの音楽に対する考え方や悩み、姿勢が面白い。特に、絶対的な答えがないからこそ深みが出ている気がします。新キャラも現れ、果たしてサリエルの過去に何があったのか。早く新刊でないかな、と思いつつもあざのさん今新作書いているようなので暫くこちらは後かな。新作の陰陽師物も気になるところです。
【ダン・サリエルシリーズ】その他の感想
第1作 「ダン・サリエルと白銀の虎」
絶対可憐チルドレン第3巻!
そう遠くない未来。超能力者の存在が当たり前のものになり、しかし、普通人(ノーマル)との軋轢がなくなったわけではない世界。両者の友好のために日々尽力する天才科学者・皆本光一と最強の超能力「ザ・チルドレン」の前に、「史上最悪の超能力犯罪者」兵部京介が現れた!!彼こそは、近い将来発生する普通人(ノーマル)と超能力者(エスパー)の最終戦争において、キーとなる人物なのか・・・!?
新キャラクターを迎えてますます加速する超能力少女育成コメディ、第3巻!!
裏表紙より
表紙から分かるように、ついに敵側キーパーソン「兵部京介」通称少佐が登場。初め登場してから美形なのにもの凄くサバを読みまくっているロリコンという印象が強かったです。(少佐好きの人好きません。こう見えても少佐、好きからですよ? 汗)いやだって、「将来花嫁にしたい・・・っていったらどうする?」って言われたら誰でも思うよ。
今回は「催眠能力(ヒュプノ)」「複合能力」「合成能力」と超能力者の幅が広がり、独特の設定が追加されました。おまけページに超能力(ESP、PK)についての説明もあるので上記の説明が補足されていてわかりやすいかと。また、「ザ・チルドレン」の他にも存在するB.A.B.E.L.の超能力者も登場し、賑やかになってきました。「ザ・ワイルドキャット」「ザ・ハウンド」共に個性的で魅力的なキャラクター達です。
また、3巻での一番の見所は兵部京介の催眠能力によって引き起こされたザ・チルドレン達が大人の姿に見えてしまった皆本さんの悶絶ぶりが笑えました。最後の落ちにも。コメディとシリアスの緩急の付け方がやっぱり上手いなと。最後にくすっと笑えるが良かったです。
【絶対可憐チルドレン】その他の感想
絶対可憐チルドレン (1)
絶対可憐チルドレン (2)
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のんびりなので更新は遅いと思いますが、ちまちま書いていこうと思います。よろしくお願いします。
【追記】かなり更新空いてすみません。体調不良と多忙でブログを書く気力がorz またぼちぼち書いていくのでよろしくお願いします。
【追記】かなり更新空いてすみません。体調不良と多忙でブログを書く気力がorz またぼちぼち書いていくのでよろしくお願いします。
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