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超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪ 感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
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文学少女シリーズ1作目。


「どうかあたしの恋を叶えてください!」何故か文芸部に持ち込まれた依頼。それは、単なる恋文の代筆のはずだったが…。
物語を食べちゃうくらい深く愛して いる“文学少女”天野遠子と、平穏と平凡を愛する、今はただの男子高校生、井上心葉。ふたりの前に紡ぎ出されたのは、人間の心が分からない、孤独な“お化 け”の嘆きと絶望の物語だった―。
野村美月が贈る新味、口溶け軽めでちょっぴりビターな、ミステリアス学園コメディ、開幕!!


裏表紙より


以前から文学少女シリーズが気になっており、表紙、帯、そして題名から「おもしろいよ~」というオーラを感じる(笑) 最近知ったのですが「このライトノベルがすごい!」に2007年から10位以内に必ず入っているんですね。この雑誌すら最近知った私って・・・orz まあいいんです。基本、本は自分の感性 or 直感 or 人の紹介で買うので。


閑話休題。


そんなわけでおもしろいのか、なら読んでみるかという結構斜め目線で読み始めたのですがごめんなさい。侮ってました。プロローグを読み終わった時点で既に虜。文学少女侮りがたし。ぐいぐい引き込まれていく感覚=良い本に巡り会えた。もっと早くに読むべきだったと後悔。


〝文学少女〟の遠子先輩と、元・覆面天才美少女作家の心葉(このは)くんのお話。キャラクターの位置づけも面白い。まさか本を食べる文学少女だったとは思わず、また心葉くんの設定も面白い。中盤までは何故「文学少女」なのかピンと来なかったのですが、最後の怒濤の展開で一気に評価が変わりました。


また、今回起こった事件では「推理」ではなく「想像」で事件を解決に導いているのも珍しいかと。最後の怒濤の展開は引き込まれて一気に読みました。個人的にはかなり読みやすい作品でした。キャラクター達は結構濃い人が多く、内容がハードな割に清涼感のある読み応えで何だか優しい気持ちになれたのも不思議な感じ。良い読了感でした。


題材に使われている太宰治の「人間失格」。一度読もうと手に取ったもののあまりにも暗すぎて馴染めず途中終了。太宰治作品を読んでいる方はよりいっそう楽しめたのでは。今度太宰治作品をもう一度手に取ってみたいと思います。


キャラクターの中に所謂「萌系」がいますが、女性作家と言うことで下品な印象がないのも個人的に評価が高いです。どうしても萌系のキャラは苦手なので。萌系が苦手な女性にもお勧めしたい一冊かな。


wikiで読んだのですが、何故少年向けのレーベルに応募したのかという理由に対して野村さんの解答が「逆に可愛い女の子をいくらでも書ける」という発想に驚きました。そういう発想はしたことがなかったので目から鱗。野村さん自身に興味が湧いてきました。機会があったら別のシリーズも読んでみたい。





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のんびりなので更新は遅いと思いますが、ちまちま書いていこうと思います。よろしくお願いします。

【追記】かなり更新空いてすみません。体調不良と多忙でブログを書く気力がorz またぼちぼち書いていくのでよろしくお願いします。
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