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超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪ 感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
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勾玉三部作、第2巻・下巻。


嬰(みどり)の勾玉の主・菅流(すがる)に助けられ、各地で勾玉を守っていた〈橘〉の一族から次々に勾玉を譲り受けた遠子は、ついに嬰(みどり)・生(き)・暗(くろ)・顕(しろ)の四つの勾玉を連ねた、なにものにも死をもたらすという〈玉の御統(みすまる)〉の主となった。だが、呪われた剣(つるぎ)を手にした小倶那と再会したとき、遠子の身に起こったことは・・・? ヤマトタケル伝説を下敷きに織り上げられた、壮大なファンタジー、いよいよ最高潮!


裏表紙より引用


4つの勾玉を探し、菅流と旅を続ける遠子。しかし菅流は勾玉が集まる度に人外化していくな(笑) また、七掬と再会し、大王の元へ勾玉を取りに行くシーンは何度読んでも面白い。勾玉を盗みに来たというのに堂々と居直る遠子は流石です(褒め言葉) 大王が遠子に惹かれた場面は何とも言えない気持ちになる。


そして、遠子と小倶那がそれぞれの立場で再会したシーンは鳥肌物。予想は付いていた物の、やはり小倶那は変わりおぞましい遠子の心の中に生きていた小倶那だった。小倶那から逃げ出した遠子と、刺されてなお遠子を思う小倶那が切なく、それでも繋がっている心の絆が胸に来る。そんな中で仲良くなっていく小倶那と菅流も微笑ましくてこのコンビも好きです。


一番好きな場面は小倶那の元から逃げ出した遠子(宮)を迎えにくる場面。不思議とそこだけを繰り返し読んでしまう。2人は完璧ではなく、悩んだり逃げたり流れに任せたりする。そんな人間臭さが良い。気持ちが通い合い、新しく始まる2人の物語が好きです。前半も好きですが、個人的には後半の方がぐっと物語が濃厚になって面白い。


親の愛は強く優しい物だけれども、小倶那母である百襲姫(ももそひめ)の子への執着は恐ろしく怖い。覚悟を決めた小倶那と受け入れた遠子の気持ちが以前読んだときよりもずっと理解できるようになったように思う。大人になって小倶那の親を思う気持ちが理解できるようになったせいかな、と。


そして空色勾玉でのあの勾玉が再登場し、帰ってきた小倶那の場面には思わず涙と共に自然と笑みがこぼれた。歓声を上げて駆け寄ってきた部下達と最後の菅流の言葉に思わずにやり。日高見に残った最後の勾玉は最後の3作目で登場かな? 空色勾玉は結構内容を覚えていたのですが、白鳥異伝と薄紅天女は完全に覚えていないだけに3作目を読むのがより楽しみ。




【勾玉三部作】感想
第1作 「空色勾玉」
第2作 「白鳥異伝 上」


【荻原規子】その他感想

【RDGシリーズ】感想
第1作 「RDG レッドデータガール はじめてのお使い」



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のんびりなので更新は遅いと思いますが、ちまちま書いていこうと思います。よろしくお願いします。

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