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超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪ 感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
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守り人シリーズ、第1巻。


老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した息子を疎み、父帝が差し向けてくる刺客や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構築が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。


裏表紙より引用


大好きな守り人シリーズ。久々に再読。もう何度読んだか分からないくらい再読しています。しかし本当に久しぶりに読んだ為新鮮に読み終えました。精霊の守り人を読みたくなるとアニメの方をよく見ていたりしていた為、アニメと原作の違いを見つけながらというのも面白かった。


女用心棒という職に就いている主人公・バルサが本当に格好いい。これ程の強さと冷静さを兼ね備えるには30代という年齢にも納得。また、戦闘シーンのキレの良さが堪らない。短槍を自在に操り無駄のない、思い切りのある動きが目に浮かぶよう。


また、バルサの脇を固める登場人物達も人間味があり、リアルでいい。今回精霊の守り人として選ばれた王子「チャグム」、幼馴染みで薬師の「タンダ」、そしてヤクーの呪術師「トロガイ」。特にチャグムは「旅人シリーズ」の主人公としても登場する、もう一人の主人公。自分の運命を呪いながらも現実として受け止め、悩み、苦しみながらも地に足を付けて歩み出し成長する姿は読んでいて清々しい。最後、バルサとの別れのシーンは何度読んでも目が潤みます。


そして、幼馴染みのタンダ。このタンダとバルサの信頼し合い、つかず離れずな関係がいい。中々地に足を付けないバルサを癒し、見守る姿はまるで武人の妻(笑) 確かアニメの方にもこういう台詞があったような気がする。タンダとバルサの関係って本当に性役割の逆転のような印象。けれど、女々しいわけではなく、時折苦言を呈す辺りが良い味出てます。


濃厚で厚みのある世界観と民族や文化、政治体制や風土、気候なんかが精密に描かれているので、本当に何処かに存在しているように描かれているのがまたいい。しかも詳細にこてっと書かれているわけではなく、話の中に混ぜて書かれていて読みやすい。恩田陸さんの解説にもあった通り、まさに「私たちは、母国語で読める、しかも私たちが読むべきファンタジーにやっと巡りあったのだ」その通りだと思います。児童書ですが、大人も楽しめるファンタジー。




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のんびりなので更新は遅いと思いますが、ちまちま書いていこうと思います。よろしくお願いします。

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