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初読み、太田忠司さん。


名古屋に暮らす高校生・甘栗晃は、突然亡くなった父親の代わりに、探偵の仕事をすることに。依頼は、ナマイキな小学生・淑子(としこ)の母親探し。―美枝子(みえこ)は鍵の中に? 謎めいたこの一言だけを手がかりに、調査を始めた晃は、初めての「出張」で、大都会・東京へ。慣れない街に四苦八苦しつつ、謎を解こうと必死の晃だが、衝撃の事実を知り!? 太田忠司が贈る、とびきりの青春ミステリ!!


裏表紙より引用


タイトルとミギーさんの絵に惹かれてジャケ買い。タイトルが「甘栗と金貨とエルム」とまるでファンタジーのような印象がありますが、ジャンルは青春ミステリー。


初めは主人公・甘栗君の口調が堅苦しくて慣れるまで少しかかりましたが、友人である直哉が登場し、甘栗君の周りの環境や人柄が見え始めてからは徐々に物語に引き込まれた。ペースを掴めれば一気に読了。


小さな女の子・淑子(としこ)の母親探しという依頼を受けていた父親が亡くなり、急遽代理で探偵稼業を引き継ぐこととなった甘栗君。甘栗君は年齢の割に落ち着いているものの、背伸びをしている表現も描かれているのがちょっと笑えたり。ちょっとひねくれ者ですが一本芯があるのも好印象。


謎解きは手がかりを見つけつつ、少しずつ確実に父の跡を継いでいっている辺り、何だかんだ言っている割には甘栗君お人好しだなとにやにや。派手さや圧倒的なものはないものの、最後には驚く展開が。読了感も良かったです。次第に探偵としての素質に磨きがかかり始める辺り、続巻に期待。どちらかといえばミステリー要素よりも青春部分を楽しんで読み込んだ。


物語のテンポも良く、関わっていく事柄によって変化し始める甘栗君の心変わりもいい。直哉や三ケ日(みつかび)の高校生達が今後どう動き始めるのか気になるところだし、エルム(淑子)もまた登場して欲しいところ。


また、描写も丁寧で読み応えがあった。舞台である名古屋の日常風景や食事風景なんかはその場面が目に浮かんでいくるよう。名古屋に縁のある人はより楽しめるかも。既に続巻である「甘栗と戦車とシロノワール」が発売されているので、内容が気になりつつも気長に文庫化を待ちます。


太田忠司さんの本は初めて読みますが、調べてみるとミステリー物を多く書かれている作家さんなんですね。他のミステリー物もあらすじを読むと面白そうなシリーズ物があったので今度手に取ってみようかと。



ちなみに右が単行本のイラスト →
個人的にはこちらの表紙の方が好きだったり。折角なので載せときます。ミギーさんのイラスト、美しすぎます。











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