忍者ブログ
超雑多感想所。お暇なときにでもお立ち寄り下さい♪ 感想はネタバレしています。まだ読んでいない、プレイしていない方はご注意を!
[192] [186] [185] [184] [183] [102] [182] [181] [180] [166] [107]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



「バッカーノ!」第13巻。


私の名前はコピーキャット。私は単なる模倣犯。模倣すべきは悪意と偶然。一つの世界を再現しましょう。あの時の豪華列車を再現しましょう。閉じられた世界を再現しましょう―。双子の豪華客船は未曾有の危機に瀕していた。シージャックされていくチェスの乗る『エントランス』。だが、そこに衝突しようと迫るもう一方の『イグジット』は、狂信者や『仮面職人』などの不死者を狙う輩により壊滅的状況に陥っていた。その船上に存在したモノとは―!? 惨劇のフィーロの新婚旅行の行方は―!? そして、物語は核心へと近づいていく―。


かばーそでより引用


2002、Asideからの物語の終結。2002年は「バッカーノ!1705―The Ironic Light Orchestra」を先に読んでいる方がより楽しめるような気がします。


元々は1934年同様3冊講成でCsideまであったらしいのですが、大人の事情により上下巻にて終了。そのため、200ページ分のほどと3人ほどの新キャラのエピソードが削られているそうです。(なかがきより)続巻にて未消化エピソードは出すそうですが、流石に1巻分もエピソードが削られていると少し物語の終わりが雑に感じられました。確かに1934年は3冊分で物語の収束的にはよかった物の、ちょっと量が多いと感じた分2冊だと嬉しいのですが・・・。うーん。


前巻はフィーロ一行が乗る豪華客船「エントランス」側からスタートしましたが、今巻は不死者や狂信者達が乗る豪華客船「イグジット」側からスタート。1705年に登場した「仮面職人」。赤と黒を基調としたデザインの服を着る、子供を神と崇める狂信者「SAMPLE」。ヒューイの招待で搭乗したエルマー達4人の不死者。物語は徐々に加速し、イグジットからエントランスへと移行しながら物語は急速に加速していく。


仮面職人の社長として登場したルキノ・B・カンパネルラ。社長として社員達に慕われているが、仕事としての人殺しは苦手で触感や罪悪感で毎回吐いてしまう辺りが人間らしくて好感触。バッカーノの中で彼のようなキャラクターは貴重な気がします。手品が得意で表の顔として「ルーキー・ウォーロック」というマジシャンとしての顔を持つ。ちなみにこのウォーロックはモニカの名字。また、彼は1705年に登場したモニカとヒューイ子孫であり、妻であるモニカを殺したヒューイを怨んでいるそうで・・・。その辺りの話は最後に。


また、仮面職人の組織最高戦力、死苦(しく)。「病(イルネス)」「老(エイジング)」「死(デス)」「生(ライブ)」。かなりアクの強いメンバーですが、デスは既に前巻死亡。イルネスはゴスロリ少女。元は宗教集団「SAMPLE」から贄神としてあがめられていて、かなり凄惨な過去を持つ彼女ですが、クレアの孫・クローディアによって少しずつ良い方向へ。


エイジングは喋り方が独特で筋骨隆々な美女。前巻登場時にはその独特な喋り方から男性だと思っていただけに意外でした。そんな彼女は、映画「ターミネーター」で登場したM134を片手で操ったり、もう片方の手で刃渡り30センチ以上あるグルカナイフを振り回したりとかなり身体能力が高い。ナイルの女性バージョンっぽい印象。このグルカナイフって別名「くくり刀」のこと。ONEPIECEのヘルメッポが使っていたなと瞬間的に思い出した私って・・・orz いいんだ、今かなりおもしろいから、ONEPIECE。ライブについては最後に。


結構悲惨なことをしている仮面職人ですが、全員が映画愛好者で人柄的には結構嫌いじゃないです、彼ら。というか正直、SAMPLEがあまりにも酷いので他の人達がよく見える気がするだけかも知れませんが。といっても私の中ではルネさんも怖いのですが。


宗教集団「SAMPLE」はかつてエルマーが贄神として選ばれた宗教でもあり、子供を贄神とし、己の欲に忠実に暴力の限りを行うという彼らのスタンスが既に駄目。しかも道主ブライドはシルヴィを花嫁にするとか意味不明すぎます彼。だめだ、ついていけない。生理的に受け付けません、彼ら。


そして、互いの状況を把握し、一時的にでもSAMPLE以外のメンバー全員が共闘してからの戦闘は圧倒的。一気に物語が終結していくのは読んでいて爽快。そして、マルティージョ・ファミリーに新たな用心棒と仲間が加わり賑やかに。ボビーがマルティージョ・ファミリーの英雄になるらしいので今後の彼に期待大。また、イルネスが攫われたことによりシャロンが裏(?)で本格的に始動開始、なのかな。


そして、最後の最後に現れた黒幕。ライブ(仮面職人)=解体屋(殺し屋アンジェロの仲間)=ヴィラレスク(SAMPLEの監視役)、それが同一人物であり、真の名はラブロ・フェルメート・ヴィラレスク。彼が新の黒幕。今回の騒動がヒューイの画策とはどうにも思えなかったので納得したのだけれども、どうにも謎が多すぎる。しかもモニカ殺害も彼の仕業らしく・・・。それと、ラブロとしてセラードに、フェルメートとしてチェス君に喰われている筈なので最低でも2回喰われているはずなのだがどういうこと? 本当に謎すぎる、彼。今後のチェス君の身の上が心配だ。精神的にも肉体的にも。


また、今回の一連の伏線は「1705」「2002」「1710」「1935」「2003」で共有して消化されるそうです。(なかがきより)個人的にナイルVSエイジングは見たい対決なので楽しみ。今巻で黒幕も登場し、今後の各年代がどうなるのか楽しみ。さしあたって最新刊の「バッカーノ!1710―Crack Flag」の展開が気になる所。




【バッカーノ!】シリーズその他の感想
第1作 「バッカーノ!―The Rolling Bootlegs」
第2作 「バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad」
第3作 「バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad」
第4作 「バッカーノ!1932―Drug & The Dominos」
第5作 「バッカーノ!2001―The Children Of Bottle」
第6作 「バッカーノ!1933〈上〉THE SLASH クモリノチアメ」
第7作 「バッカーノ!1933〈下〉THE SLASH クモリノチアメ」
第8作 「バッカーノ!1934 獄中編―Alice In Jails」
第9作 「バッカーノ!1934 娑婆編―Alice In Jails」
第10作 「バッカーノ!1934 完結編―Peter Pan In Chains」
第11作 「バッカーノ!1705―The Ironic Light Orchestra」
第12作 「バッカーノ!2002「A side」―Bullet Garden」



拍手

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧可能にする    
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア

最新CM
[01/15 NO NEAM]
[11/05 マウス]
[09/28 りん]
[04/15 りん]
[09/03 めん]
最新TB
プロフィール
HN:
ナポリ
性別:
女性
自己紹介:
のんびりなので更新は遅いと思いますが、ちまちま書いていこうと思います。よろしくお願いします。

【追記】かなり更新空いてすみません。体調不良と多忙でブログを書く気力がorz またぼちぼち書いていくのでよろしくお願いします。
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析
カウンター
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) ココナポリ All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]